一日一磨き日記

毎日一歩ずつきれいな暮らしを実現します

本の世界に溺れたい 人生の美しさと汚い現実の間で

■国民としての「知る義務」が正直、重い…

今お騒がせの東京都知事 小池百合子。『女帝』読みました。

サイコパスなの? とんでもない詐欺師なの? 複雑な生育環境から、カイロ大学卒を自称してテレビの世界に飛躍、そして政敵を利用しながら足蹴にして権力に昇り詰めていく様が緻密な取材をもとに描かれています。

最初はコンプレックスを抱え、野心もあふれる少女が成長し、周りの男たちを利用しながらのしあがっていくさまに一つの貪欲な生き方を見るようで面白かったのですが、政治家になってからは、その野心の向こう側にいる踏み躙られた人たち、足蹴にされた人たちの無念や怨念を感じて、面白さよりも胸糞の悪さが際立ちました。

都民として早く知らねばならないことだった…と私自身の無知さ、そして政治への関心の薄さを反省しました。

国民のために、日本国のために、より良き政治を志す優れた政治家がいることも知っていますが、こんな政治家が跋扈していることも国民として知る義務があるのかと思うと、ちょっと気が遠くなりました。だって、そんな努力をしても、悔しさや怒りが膨らむばかりで、私が生きていく上でなんのプラスになるのだろう…。

著者の石井妙子さんの取材力・筆力に感服しつつ(最後のイカロスに例えた締めは感動すらしました)、彼女の別の本も読もうと決意。また政治に関してももっと関心をもっていこうと思いました。その一方、殺伐とした気分になりすぎるので、もっと心が豊かになる読書に没頭したくなりました。

■人生を賛美する本を読もう

同時進行で読んできたのが、ルーシー・モンゴメリの『ストーリー・ガール』でした。最新版が出ているのを知らず、第一部を古本を上下巻買い求めて読み、さらに第二部になる『黄金の道』に突入しました。

主人公は話の上手な14歳の女の子(ストーリーガール)、そして彼女のいとこや近所の遊び仲間である10〜14歳ぐらいの7人の子どもたちの話です(現代の感覚的には小学校高学年〜中1ぐらいの精神年齢だと感じます。まだ具体的な性に目覚める前)。

語り手は、ストーリーガールに憧れていた少年が大人になってから過去を回想する立てつけです。

「黄金の道」それは子どもの頃に、ワクワクしながら遊びに出かけた道や、家への帰り道を指すのだと思います。大人になったかつての少年は、それを黄金の道と呼び、当時を懐かしく思い出します。

「遊ぶこと」が人生の中心だった子ども時代の、些細なことに一喜一憂したり、友達や兄弟と競ったりしたなんでもない日々が、プリンスエドワード島の自然とともに描かれています。

自分より大人の両親、うっとうしくも身近に感じる親戚のおばさん・おじさんたちに囲まれていた日々、一緒に育っていく同世代の仲間がいた日々は、なんと美しかったのだろうと思います。

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私たちの生きている現実世界は、とても汚いのかもしれません。しかし、それは本当に汚いのかわかりません。汚いと思い込んでいるだけかもしれません。一方で、たしかに美しいものも存在します。自分がどちらを見つめるかは自由。だったら、できる美しいものを見て、その世界に浸りたい。当面、現実社会を生きながら、本の世界に没頭したいと思います。

 

Kindle Unlimitedはお得か?損か?

ということで、amazonの読み放題プランKindle Unlimitedに再加入しました!

今は2ヶ月間無料みたいです(2024年4月時点)。いつも無料期間中に入会しては、有料なる前に退会している気がする。あるいは有料になってからも1,2ヶ月で辞めるパターンです。

月々980円なので、本1冊でもダウンロードすれば元がとれるので、絶対入った方がお得。そうわかっているのですが、読み放題をいいことにKindle Unlimitedからしか本を読まなくなる傾向があります。

「読書の幅が狭まる」「1冊1冊を雑に読むようになる」というデメリットがあります。私の場合。それに一気に読み過ぎて、食傷気味になり、当面本を読みたくなくなることも。

今回はどうかな。とりあえず「読書したいターン」がやってきたので、当面楽しみます。

 

こんな本も出てる…。読むべきか、読まざるべきか。

ちなみにオーディブルも無料で試しましたが、ダメでした。「ながら」で聞いてしまうので、結局何も聞いていないという…。

amzn.to

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!