一日一磨き読書日記 NO LIFE NO BOOK

本好きライターcoyasuのつぶやき

欲が削がれて知あらわる

大学院、申し込んだ。単科だけど。新たな一歩だ。

少し前に時計を買った。SEIKO。たしかIENAとのコラボ時計。4万円弱。

20年ぐらい欧州の高級腕時計をメインに使っていたけど、日本のブランドの時計でよくない?と思って新たに買いました。

高級腕時計を使い続けても良かったのだけど、細めのレディースウォッチが気分じゃないのと、バンドのコマを1つ外して捨ててしまったので少々きついw

ヨーロッパから(わざわざ)取り寄せると、たかがコマ1つで3万円ぐらいかかるとのこと。今はもっと上がっているかもしれない。

あの頃はまさか、年齢を重ねると腕も太くなる?(むくみ?)とは想像だにしませんでした。指輪もときどき外れなくなる50歳。

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情報や見栄に踊らされていた欲が削がれて、最適化してきていると感じます。自己顕示欲もほどよくなり、恋愛欲とも無縁な今がすごく快適だ。若さ・美しさにもあまり執着しなくなった。

若い頃から、別に特段美しくなかった私。そもそも年齢とともに失われる美など持ち合わせていなかったのだ。なので、残念なことに、美容に大金を叩く気力もない。

そのぶん、もっと世界を知りたい、自分にできることを増やしたい、自分の好きを追求したいという思いが強まってきました。これは自分の内なる部分なので、そう願うかぎり、たぶん持ち続けることができる。手放すこともできる。

ということで、欲削がれて知あらわる。

本当は、欲削がれて地あらわる。でもいいのだけど、私の「地」はお粗末なので、「知」と良い表現にしました。

最近読み始めた本。

今話題(?)のガザ地区イスラエルハマスの真実の姿が見えてくる。

この本からは、500年間にわたり、白人に踏み躙られる世界の非白人(もしくは非キリスト教、非ヨーロッパ)国家・民族の現実が語られる。そして、それは今も現在進行形で続いている。対岸の火事ではない。なぜなら、私たち日本人も踏み躙られる側であり、また日本も他国を踏み躙ってきたからだ――という、今まで持ちえなかった視座を与えてくれた。

なにより、私にとって新鮮だったのは、そうした人間の裏側、誤謬、ダークサイド、弱さを見破ることは人文学に課された役割であるとする、アラブ文学者、思想学者の岡真里先生の言葉だ。

何がガザのジェノサイドを可能にしてしまっているのかということを、私自身が専門とする「人文学」の学知という観点から考え、問題提起したいと思います。「人文学」は、英語でHumanitiesといいます。文学、藝術、哲学、倫理学歴史学、人類学、言語学など、人間という存在の本質にかかわる学のことです。『中学生から読みたいパレスチナのこと』

なぜ「文学」というものが世界に存在し、私たちがそれを学ぶことに価値が置かれているのか。その基盤にある「人文学」というものの意味をふまえたとき、今ガザ、そしてパレスチナで起きていることを――テレビの報道番組で国際政治学者が他人事ののようにわけ知り顔で解説する、そのような視点からではなく――人文学的観点から伝えなければならない。その人文学的意味を語らなければならない。そうでなければ私自身がこの先、何を書こうが、何を語ろうが、そんな人間の言葉は信用できない。文学を通して教育や研究をしているヒューマニティーを自分自身が裏切ることになる、という切迫感がありました。どの言語の、どの国の文学であれ、哲学であれ、人文学=ヒューマニティズに関わるとは、その専門とする地域や言語をこえて、そういうことであると私は思います。『中学生から読みたいパレスチナのこと』

こんな本を読みこなす中学生おるんかいな(いやきっといる)。そして、1,980円と中学生が買うにはお高すぎる(いわゆる上級国民家庭のお子ならば、さくっと買うのかもしれない)。この本に目が届く・手が届く中学生がいるという前提からして、いろいろ思うところがあるのはさておいて…いい本です。

電子書籍で買っちゃったけど、紙の本で読みたかった本。明日はお盆で実家に帰ります。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。