◾️本に読み耽って、寝坊気味なモーニングルーティン7日目
モーニングルーティン7日目
6:30 起床
7:00 仕事
9:30 ジム(プール)
昨日は平野啓一郎氏の『ある男』を夜中2時まで読み耽ってしまい、見事に起床が遅くなりました。
ただし、おかげでやっとプールに行けました。もともとジム通いは、プールがお目当てで、筋トレマシーンには一切目をくれず、1年近くプールのみで通っていました。人が少ないプールで泳ぐ気持ちよさといったら…!!
ただ早朝はプールはやっておらず、今後モーニングルーティンを続けていくうえで、プールの時間をどう組み込んでいくかが課題です。(本当はプール行く日は、1日2回ジムに行きたいです)
■極上の一冊に出会う、活字中毒の静かな喜び
本をワインに例えると(全然詳しくありませんが)・・・
良い本は、ヴィンテージのついた香りも味もいいワイン。開封したら、夢中になってすぐ飲み切りたくなってしまいます。
一方、そうでもない本は、味も香りもイマイチなので1杯飲んで満腹になり、3〜4日かけてチビチビ飲むうちに「悪くない」と思うようになり、ささやかな楽しみになるワインです。
活字中毒を発症している私には、前者のワインは生活を破綻させかねず、後者の安ワインでチビチビやっていくも楽しい…というスタンスです。
面倒臭いことを言いました。つまり、平野啓一郎の『ある男』は前者の極上のワインでした。なにより文体が素晴らしい。一見平素な文章ですが、その中には深い含蓄が含まれていて研ぎ澄まされています。
そして、ストーリーや登場人物の描き方が、リアルで緻密で、目の前に人物が立体的に立ち上がってくるような感覚を覚えます。この本は「愛」をテーマとしていると思いますが、私小説から推理小説、社会小説あらゆる要素を含んでいて、どれをとっても一流のレベルです。いやいやすごいよ、この作家は。
ちなみにストーリーは、心に傷を負った女性が再婚した相手は、じつは名前も過去も偽った謎の男であり、相談された弁護士がその謎を追う物語です。この弁護士もまた過去に背負うもの(在日韓国人)があり、やがてその男に羨望に似たものを抱くようになり、ふと訪ねたバーで名前も過去も偽って自分を語る…そんな行動に出ます。
映像化もされていて気になりますが、これだけの情景描写や心理描写は本の緻密さには敵わないはずで、絶対に本は読むべき、だと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。