ファッションの二極化?いや、一極化が進んでいる
8月27日のLINEリサーチのアンケート結果、あなたはどう感じますか?
女子高生の好きなブランド
1位「GU」
2位「ユニクロ」
3位「しまむら」
将来着たいブランド
「CHANEL」「Dior」「GUCCI」
中間ブランドがなく、見事に二極化されています。
といっても、女子高生たちがハイブランドのシーズンコレクションを
チェックしているとは思えないので、
「将来着たいブランド」はとりあえず知っている一流ブランドの名前を
挙げているだけな気がします。
その意味では、わかりやすいほど
ファストファッションに一極化されているとも言えるかも。
私のころは、ブランド全盛期でした。
高校生の頃は、ラルフローレンやバーバリー、
大学生の頃はシャネル、グッチ、ヴィトンのバッグを持った
女子大生がいっぱいいました。
ブランドは品質がいい、かっこいい、おしゃれ。
そんな価値観にどっぷり浸かっていた世代といえます。
商業主義の洗脳どっぷり。
そんな中でのファストファッションの勝利は、
商業主義に逆行するファッション革命といえるかもしれません。
ユニクロが生んだ3つのメリットとは
では、ここでユニクロこと、ファーストリテイリングのもたらした功績を上げてみましょう。私は大きく3つあると考えています。
①ファッションの民主化
お金をそれなりにかけないと、おしゃれになれない。
これまではそんな風潮があったと思います。
女性ファッション雑誌をみると、OL向け雑誌でも
1着3万円、5万円する服ばっかり。
全身コーディネイトすると30万円にも達してしまう。
ちょっと高級なマダム雑誌に至っては、
20万円もするようなニットが当たり前に登場する。
私はいつも価格とブランド名が書かれたキャプションにじっと見入って
「こんな服どこの誰が買えるんだろう。読者の大半は買えないだろうに」
と違和感を覚えていました。
そして、「どこの誰か」はきっと買うのだろうと
見えない相手に羨望も持っていました。
素敵なコーディネイトは雑誌で活躍するスタイリストのもので、
シロウトには真似できない、お金をかけないとおしゃれになれない
と刷り込まれていたのです。
ところが、いまやSNSで普通の主婦や会社員が
コーディネイトを披露して、ファッションリーダーになれてしまいます。
むしろ彼女たちの方が、等身大で、私たちに近い。
特別な存在だったファッションが民主化したのです。
③お金をかけないでいい
私が20代の頃は、ファッション誌の読者アンケートでは
月の衣服代は3万円〜5万円ぐらいが多かったと思います。
マルイのローンでギャルソンを買い集めている友達もいました。
そんなのが常識だったのです。
それが今は月1万円以下で十分おしゃれを楽しめるのではないでしょうか。
というか、ローンで服を買う子って今どきいるのかな?汗
ファッションにかけるお金が減れば、
自分の好きなこと、やりたいことに使えるお金が増えますよね。
これってとても素敵なことだと思います。
③トレンドを追わなくていい
私がユニクロでよく買い物するようになったのは
これが一番の理由です。
私がほしいのは、
変哲もないごく普通のニット、プレーンなワンピース。
なのに、シンプルな服ほどお店に売っていないのです。
特に女性ブランドは。
袖がフリフリしていたり、タックがはいっていたり、
何かしらトレンドの要素を盛り込まれている。
これがトレンドかと仕方なく買えれば、来年には陳腐になっている。
シンプルな服を探していろんなショップを見て回って
最後にユニクロにたどりついてようやく買える。
そんな経験が何度もあります。
トレンドが嫌いなわけではありません。
ファッションはむしろ好き。
でも、トレンドを追わずとも、私なりのおしゃれを確立したい。
そんな気持ちにいつも応えてくれるのがユニクロだったのです。
ユニクロはトレンドはあまり追っていませんが、
その代わり、GUはがっつりトレンド志向と上手に使い分けていますね。
それゆえに女子高生で人気1位なのでしょう。
私はスーツはTheory派なのですが、
なんとこのブランドは、ファーストリテイリングだという…汗
つい最近までオンワード樫山のBeige.、ICBなどを愛用していたのですが、
Theoryは着たときのラインが美しいんですよ!
あの、ファーストリティリングって
…めっちゃリアルクローズを分かっている?
もちろん、
ファーストリティングの問題もニュースなどで時々見ます。
トップアパレルとなった今、
社会に与える影響も注視していかなければなりませんが、
お金をかけないとおしゃれになれない、
ブランド志向、トレンド重視だった
ファッションの呪縛から
私たちを救い出してくれた救世主だと見ることもできます。
大切なのは、ファッションにかけるお金や時間が減ったことで
あなたは何をする?
ということ。
その答えを見つけられて、初めてファッション革命が完成すると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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