ローランドの言葉から釈迦の言葉が肚落ちする!
お釈迦さまはこの世に生まれ落ちたとき、
天と地を指差してこう言ったそうです。
「天上天下唯我独尊」
言葉通りに読むと、この世界でもっとも尊いものは私だ、
というところでしょうか。
私はこの意味が長年よくわかりませんでした。
のちに貧しい庶民の暮らしぶりを見て心を痛め、
人は病老死から逃れることはできないのか…と苦悩した
あの謙虚で優しいシッダルッダとはまるで別人の
偉そうな赤ん坊だな…と違和感を覚えていたのです。
ところが、
この「天上天下唯我独尊」を私に理解させてくれた一冊の本があります。
それは…ジャジャーン!!!
ローランド著『俺か、俺以外か』(KADOKAWA)
彼の言っていることは、ほとんどジョークだと思っていました。
そこらへんの芸人より頭の切れるタレントさんだな、
ぐらいのイメージでした。
ところが、この本を読むと、
ローランドのセリフ、
どうやら結構本気(マジ)らしい…。
印象的だったのは、小学生の時のエピソード。
ローランド少年は(舌が肥えていて)好き嫌いが多く
給食が完食できない子どもだったらしい。
見かねた担任教師がローランド宅に電話し、
たまたま仕事がオフで自宅にいた父親が電話に出る。
そして、担任から「好き嫌いが多くて、給食を残す」という相談を受けて
ローランド父はこう答えたのです。
好き嫌いが多い?
なんでも好きだとか、どっちでもいいって言う人間の好きと言う言葉に、
いったい何の価値がありますか?
嫌いなものを、しっかり嫌いと言えない男にはなるな。そう教えています。出典:ローランド著『俺か、俺以外か』(KADOKAWA)
すげえな、父ちゃん!
リアルで接したら怖そう(笑)と思いつつ、
カッコいいなあと思いました。
社会人になるということは
嫌いなこと、やりたくないことも我慢して取り組むこと
そう思っている節がありました。私。
それが昂じると、
自分のない人間、自分を裏切る人間をつくるのだと感じました。
そして、ローランドが口にする
自惚れ120%の俺様ワードは、
ウケ狙いの上っ面の言葉ではなく、
彼自身の哲学に根ざしているんだと理解できたのです。
自分を惜しみなく愛そうぜ!
ローランドは高校時代、
全国大会予選決勝に出場するほどのサッカー選手だったようですが、
当時から「やるならナンバーワンを目指す」という強い意思を持っていました。
そして、推薦で大学に進むものの、
入学式から数日後で大学を辞めてしまいます。
その時、もちろん周囲の反対を受けるのですが、ローランドはこう言います。
「100人が100人がダメと言っても、
その100人全員が間違えているかもしれないじゃないか」
これはすごいことですよね。
そして反対を押し切ってホストの世界に入り、歌舞伎町ナンバーワンホストに登り詰めます。彼の金銭感覚をおかしいと批判する人がいます。
でも、ローランドはこう言います。
「努力不足の人が
開き直っている言葉にしか聞こえない」出典:ローランド著『俺か、俺以外か』(KADOKAWA)
「欲しいものはすべて手に入れにいく
人生の方が楽しいに決まっている」出典:ローランド著『俺か、俺以外か』(KADOKAWA)
おっしゃるとおりでー。
そして、彼独自のスタイルについてはこう話しています。
「これが欲しい。
この人と付き合いたい。
こんな生活がしたい。
そう思ったら、残念ながらそれが事実だ。俺は素直に、そんな直感に従う。
あれやこれや理由をつけて、自分を騙したりなんかしない。
自分がそうなりたいと思ったら、素直にそれを目指してみる。
だって自分に嘘をつきたくないから」出典:ローランド著『俺か、俺以外か』(KADOKAWA)
ローランドのこの自分への惜しみない愛。俺イズム。
仕事柄、ローランドはよく女性から「好き」と言われるようですが、
ローランドはこう返します。
「俺も好きだよ!」
=「俺も(ローランドが)好きだよ!」
Σ( ̄∀ ̄)!
「俺の人生、俺だけの人生。
主役は誰にも譲らない!」
おいっす・・。
「俺は俺だけで輝ける」
ひえええ…!
ローランドの言葉を読み進めるうちに
ようやく私はお釈迦様の言葉が理解できた気がしたのです。
天上天下唯我独尊
自分は一人しかない。
だから、自分は最高に尊い存在なのだ。
他人との比較や優劣に関係なく、
ただ今いる自分が世界のすべてであるということ。
俺か、俺以外か。
という言葉は、まさに
天上天下唯我独尊だと思います。
俺しかない。
それがこの世界のすべてなのです。
と、まさか
ローランドさんに釈迦の法をひもといてもらえるとは…。
ローランド本、読むと元気になります。
おすすめです。